広告には顔を出せば良いの法則
今回はチラシやホームページを作成するにあたり効果的な裏ワザをご紹介します。
それは「広告には顔を出せば良いの法則」です。
実は人間は人の顔に強く反応するような性質を持っています。
これは「顔」が私達にとって社会生活を営む時に非常に大切な視覚情報であるからです。
私達は顔を見て沢山の人の中から「知り合いかそうでないか」「自分にとって重要人物かそうでないか」など様々な情報を分類し整理しています。また、顔を見るだけで相手の意図、感情、体調、注意の方向を知ることができます。
なぜ人は顔を見るだけで、非常に多くて繊細な情報を処理することができるのでしょうか?それは人間の脳には顔の視覚情報処理に関わる「顔反応性細胞」があるからです。
この「顔反応性細胞」があることによって人間は、日々の生活を滞りなくおくることができるのです。
また、それだけに人間は「人の顔に良くも悪くも非常に強い関心」を持っています。この人間の特性を広告に利用しない手はありません。
顔写真を載せるだけで親近感、信頼度がアップする?
ちなみに、チラシやホームページ等に経営者や営業マンや職人等の顔写真や、その人柄がうかがえるメッセージを添えるだけで多くの人はその人に親近感を持つ傾向があります。
お客さまにとっては、自分が関わる会社やお店を通して、間接的にサービスを提供してくれる社員や店員の存在が非常に重要です。
それだけに「社員や人に親近感を抱く」イコール「その会社やお店に親近感を抱く」という効果は以外と馬鹿にできません。
もしあなたがお客さまとの距離を少しでも縮めたいという場合には「顔を出せば良いの法則」を活用してみる事をお勧めします。
有名人の顔はさらに効果的
先ほどご紹介したように「広告に社長や社員の顔写真を掲載するだけで親近感がアップする」というのは非常に効果的な広告手法と呼ぶことができます。
しかしながら、もしその顔写真が「芸能人や有名人の顔」であったなら、当然のことながら、親近感や信頼度はさらにアップすることになります。
「人は接触頻度が高くなればなるほど、その人に対する親近感が高くなる」ということが知られています。
これはSNSやテレビやYouTube等で、頻繁に接触する機会がある芸能人や有名人の人は、最初から親近感や信頼度が高い状態になっているということです。
大手起業や多額の広告費をかけることができる会社が、こぞって有名人や芸能人を広告に活用するのは、このような利点があるからです。
また残念ながら、詐欺や悪徳業者が芸能人や有名人を利用するのも、そのような人の高い親近感と信頼感を利用することで、他人を信用させることができるからです。
つまり、それだけ有名人の顔を広告に使用することには高い広告効果があるということが分かります。
人の顔を使った広告は、そうでない広告よりも177%効果が高い
人の顔を広告に使用することで広告の効果が高くなることは、先ほどご紹介しましが、その効果はジャンルによってことなるようです。
また、有名人を広告に起用した場合でも「その商品に似つかわしくない」とか「広告への起用目的がチグハグ」だと消費者が判断した場合には、逆に広告効果が低くなることが分かっています。
ですが、保険広告のジャンルに限った例ですと「人の顔を使った広告は、そうでない広告よりも177%効果が高い」という検証結果が出ています。
【参照資料】
消費者選好における「顔のある効果」と「数字のある効果」