スマートフォンが、ほぼ一人1台普及している今の時代ではホームページなどWebを使用して、情報収集や情報発信が重要になっています。

また、最近ではhtmlやcssなどの知識がなくても無料でホームページが作れるツールも充実しています。

それだけに、デザイナー(会社員や個人)に限らずホームページを作ってそれで安心している方も多いように感じる今日この頃。

私自身も含めて、せっかく作ったホームページを十分に活用できていない人も多いのではないでしょうか?

今回は【デザイナー、広報担当者が陥るホームページ制作の落とし穴「SEO編」】というテーマの情報をご紹介します。

見た目にこだわり逆にホームページ訪問者を逃す。

ホームページもパソコンからスマホの時代へ

デザイナー目線で言えば、ホームページに限らず、パッと見の印象というのは非常に重要になってくる要素の1つでもあります。

しかし、こと最近の傾向に関しては、見た目にこだわることによって逆にビジネスのチャンスを逃すという逆転現象があることを忘れてはいけません。

例えばスマートフォンに表示されるホームページ画面などに、そのような一端を見ることができます。

ひと昔前まではホームページと言えば、パソコン画面で見るという時代もあったものです。
また、そのような時代にはホームページの見た目が重要でした。

10年程前までは企画を含めた優れたビジュアルデザインによって、ホームページを訪れたお客様を魅了してビジネスを成功に導くという成功パターンも存在したことは確かです。

ですが今の時代ではスマートフォンでホームページを見ることが増えてきました。実際 Webページを閲覧する人の9割以上がスマホを使用しているという事実もあります。

ここで問題になってくるのがスマートフォンに表示される情報量が、パソコンに比べると圧倒的に少なくなっていることです。

その為、スマートフォンに表示されるデザインはシンプルさが求められます。つまり、パソコン用のホームページに比べて、情報や伝えたい内容をあらかじめ絞ってからデザインをする必要がでてきます。

昔よりも待ってくれないホームページ閲覧者

一時期ホームページのデザインでアニメーションを使用したサイトが流行した時期がありました。もちろん現在でもアニメーションを使用したホームページは存在しますが、一時期よりは下火になってきています。

これは、Web解析によって重たいホームページは、多くの訪問者を逃してしまうことが広く知られるようになってきたのがその理由でしょう。

私自身も、スマートフォンで検索をして表示されたホームページの表示速度が遅かった場合は一度検索画面に戻って、他のホームページを閲覧します。

実際に「ホームページの表示速度が3秒以上かかると4割の閲覧者が離脱する」と言われています。

つまり重たい画像を使用してのホームページ制作は、ページ読み込み速度の低下につながるので、画像サイズやデータが重たくなるようなデザインの使用は避けた方がいいということになります。

私などは、まだ気が長い方ですが、最近の若い人は「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉を当たり前に使う程、自分自身の時間の使い方にシビアになってきています。
その為、ホームページの表示速度については、今後さらに気を配る必要が出でくることでしょう。

サイトの構造を軽視して、訪問者とGoogleに無視されてませんか?

私の知り合いに、業務に関連したホームページを作成している知人がいるのですが、そのホームページを見せてもらうと、サイトの内部構造には無頓着で「せっかくホームページを作っているのにもったいないな」と思ったことがあります。

ホームページ作成のプロの方なら、まずありえないことですが、そうでない方がホームページを作ると、サイト構造が無茶苦茶になる場合があります。

私の知人のホームページの具体例ですが、ホームページの内容が全体で統一されていませんでした。

もちろんホームページのページ数が多くなってきた場合には、関連しないページが入ってくることもありますが、作成初期からホームページ構造が統一されていないと閲覧者からもGoogleからも悪い印象を持たれるホームページになってしまいます。

ホームページを作ったことで安心し集客対策を怠る。

ホームページを作った後でのホームページ管理者の悩みは、やはり「ホームページにどのように集客するのか」ということに尽きると思います。

それには、あらかじめ「どのルートからホームページへ集客するのか」という点を決めてからホームページを作成する必要が出てきます。

もちろん最初の構想どうりに集客がうまくいくとは限りません。ですが最初にホームページの集客方法を考えておかないと、対策が後手後手に回ってしまいます。

最初に構想をしっかり考えるあまり、ホームページを立ち上げる際のスピード感がなくなってしまうと問題がありますが、構想はおおまかにでも頭に入れてからホームページを作ることが重要です。

お金をかけずにできる集客対策「SEO対策」

SEO対策には、おおまかに言うと「外部対策(被リンク)対策」と「内部対策」がありますが、「外部対策(被リンク)対策」は自作自演する場合にはお金(手間)がかかります。
また自作自演の外部対策はGoogleからペナルティーを受けるリスクが出てきます。

そう考えると内部対策のSEO対策をすることが地道で、長い目で見れば継続的な集客につながると言えるでしょう。

もちろん、それにプラスしてSNS対策をしていく必要があるので「SEOの内部対策」は必須で、必要に応じて外部対策をしていくことが重要になってきます。

「SEOの内部対策」で重要なこと

「SEOの内部対策」 と言うと難しそうに聞こえてしまいますが、やることはホームページ閲覧者が使いやすいホームページにするということです。

具体的には「閲覧者に複数のページを閲覧してもらう為の工夫」をすることが「SEOの内部対策」として重要になってきます。

ホームページ内の「ページの内容」や「記事のテーマ」を統一する

ホームページの内容を同じテーマで統一することで、ホームページに訪れた人がそのホームページ内で関連したページを閲覧する可能性が高くなります。

ホームページを同じテーマで統一し、かつページ(記事)をカテゴリーごとに分かりやすくまとめることで、ホームページの訪問者が興味を持って複数のページを見てもらいやすくなります。

例えば「サイトマップ」などは、ページ内で必要なページを探しているホームページ閲覧者にとっては重要なページとなってきますし、Googleのインデックス対策にもなるので、サイトマップページはぜひ設置しましょう。

内部リンクを充実させる

あと重要になってくるのが内部リンクです。

例えば、あなたがあるホームページを読んでいて、本文中の難しい単語や固有名詞からリンクが出ていたら、少なからず便利に感じると思いますし、興味の深い内容でしたら実際にリンク先ページを確認することでしょう。

このような内部リンクは閲覧者にも便利なページになっていることもありますが、Googleの検索エンジンのロボット(Google bot)があなたのホームページ内を調べる際にも役に立ちます。

ホームページ内のリンク(内部リンク)を充実すると、Google botがホームページ内のページを見つけやすくなる為に、各ページがGoogleにインデックスされやすくなります。

Googleにインデックスされないと、Web上にページが存在しないのと一緒なので、SEO対策以前の話になってきてしまいます。

その他に内部リンクで効果的な手法の1つには、ページの最後に関連情報とそのリンク先を掲載する方法があります。

私達になじみが深い例としては、楽天のサイトなどで欲しい物を探していたら、その商品に関連する商品が表示されることがあります。

実際にそのリンク先のページで買い物をした人も多いと思いますが、自分のホームページでもこのような手法を取り入れることで、閲覧者により使いやすいホームページになりますし、SEO対策としても効果があります。

いくつか自分でもできる簡単な内部対策の例をご紹介しましたが、基本的にはホームページ閲覧者にとって使いやすいページにすることが重要になっています。

自分自身でもどのようにすれば、使いやすいホームページになるかを考えて実際にホームページを改善することがSEOの内部対策になっていきますので、自身のホームページでも試してみてください。